そもそも体脂肪とは?中性脂肪とどう違うの?

体脂肪は、身体全体の中に溜め込まれた脂肪を意味します。脂肪と言えば、悪いイメージがありますが、何のために存在しているのかはご存じでしょうか?じつは、脂肪は私たちの身体において、重要な働きを担っているので必要不可欠な存在なのです。体脂肪の働きや種類、中性脂肪との違いなどについて詳しくみていきましょう。

体脂肪の働き

体脂肪は身体のエネルギー源になり、以下のような働きをします。

・エネルギーを備蓄する
・ホルモンを調整する
・細胞を作る
・内臓を維持する
・身体を外からの衝撃から守る
・体温を保つ

体脂肪は多すぎると太ってしまい、糖尿病をはじめとした生活習慣病になりやすくなりますが、かといって少なすぎると、筋肉や免疫力が低下したり、ホルモンバランスが崩れたりしてしまうことがあります。

中性脂肪と体脂肪の違い

体脂肪も中性脂肪も、私たちの身体を維持するためのエネルギー源としての意味は同じです。違いとしては、中性脂肪は体脂肪の原料になっている組織を意味し、中性脂肪が溜まったものが体脂肪へと変わります。また、体脂肪は、身体全体の脂肪を総称したもので、中性脂肪と次に紹介する、内臓脂肪、皮下脂肪、全てを含めて体脂肪と言えます。

体脂肪の種類

中性脂肪以外の体脂肪は、主に皮下脂肪と内臓脂肪の2つに分けられています。

皮下脂肪
皮下脂肪は下半身につきやすく、エネルギーを長期的に貯蔵し、外部の衝撃から身体を守るクッションのような役割を担っています。男性よりも女性につきやすく、長期のエネルギーを保存している部位であることもあり、落ちにくいといったデメリットがあります。

内臓脂肪
お腹や内臓の周りにつきやすい内臓脂肪は、使わなかったエネルギーを一時的に保存し、内臓を正しい位置に保つために必要な脂肪です。内臓脂肪は男性につきやすく、皮下脂肪に比べれば落ちやすいですが、溜め込みすぎると生活習慣病の引き金になりやすいので注意が必要です。

体重よりも体脂肪が重要!

私たちは普段、体重計の数字を気にしがちですが、ダイエットにおいては体重よりも体脂肪の値の方が重要となってきます。理由としては、筋肉と体脂肪では体積が違うため、体重が同じ人でも、見た目は体脂肪が多い人の方が太って見え、少ない人の方が痩せて見えてしまうからです。